24年目の冬

ショップの入り口

蓼科ハーバルノートは24年目の冬を迎えました。開拓農家の家屋を拝借して、ハーブショップとしてスタートしたのです。

いつも、簡素で自然なものを作り、販売し、そのライフスタイルも提案し続けています。畑や野のハーブや草を摘み、遙かな国の薬草を混ぜ、糸や布を染めてきました。ひとつひとつは、いつも手作業、豊かで厳しい四季の中で学んだことを実現してきました。

最近の8年間は、隣接地で、ショップ、レストラン、アトリエ、ガーデンという広い場所での営業も経験することができました。日常のおいしい料理のレシピもたくさん生まれました。

この夏から、しばらく留守にしていた最初のショップに戻りました。木造の家は、長い間にハーブの香りが浸みこんでいます。以前はなかった小さなカフェも作りました。アロマテラピーに関わるコーナーも、少人数のレッスンのスペースもありますし、木漏れ陽の美しい林もあります。庭では以前のように染色をしています。

人と人が同じ目の高さで、ゆっくりと話のできる場所がもう一度うまれました。ショップの名は、ハーバルノートの後にシンプルズを付けました。今までのたくさんの経験を「蒸留」して、スピリットを集めました。”シンプルズ”には「簡素」「やさしい」「基本的な」「誠実な」・・・などと共に、「薬草」という意味もあります。

ミシンかけ

みずみずしい心で、私たちは、ほんとうにやりたいこと、売りたいものをこの小さな空間に並べてゆきたいと思います。包装も、出るゴミも、出来るだけ少なく、商品は最後まで無駄なく使えるよう、さらに工夫をしてゆこうと思います。

このホームページに書かれているのは、蓼科の小さなハーブショップと、それを支えるバックヤードからの発信です。どの季節も美しく愛しい、蓼科からのメッセージです。

少しでも緑の香りや風が画面の上に、それぞれの目に感じられることを願っています。