光を探して 2011年03月15日 掲載Posted by 蓼科ハーバルノート・シンプルズ かつて幼子を抱えた母は、原発を憂いながら、小さな声をあげるだけだった。 今、母は祖母となり、「豊かさ」をやすやすと享受し、馴らされてしまった自分を思う。 蓼科に暮らし始めた頃の工夫。美しい環境の厳しさや優しさを知っていたはず。 もっと言えば、ものごころついた頃の慎ましい日常を。 これからの命のために、無言で逝ってしまった人たちのために、体力と知力を養い、感情に溺れることなく、ほんとうに大切なことを考える時が来たのだと思う。 雪を割り光を求め、スノードロップは今年も咲いた。 萩尾エリ子 « 新しい記事 | 古い記事 »