バラの雫 2024年07月01日 掲載 母の住んだ家には、小さなバラの庭がある。 食の細くなった彼女を喜ばせるために 香りのバラを植え続けた。 梅雨のさなか、摘みとる花たちは透きとおった雫をまとう。 薬草の家は、ひとときローズガーデン。 ぽとりとひとつ、水滴が落ちる。 かぐわしきパフューム。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »