幸せと呼べたら 2023年06月01日 掲載 年を重ね、杖をつく人が 「すっかり弱った」と嘆きつつ、小道を歩く。 若者のグループは屈託なく楽しげで、 「こんにちは」が上手に言えた少年は 母さんにほめられ得意顔。 窓辺のクレマチスは白髪になり、 ハンショウズルの蕾はふくらむ。 緑深まり、風通る薬草店の一日。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »