願いごと 2022年03月01日 掲載 バルトの国々を旅した折、北のハーブたちと出会った。 森や野に生き、人々の暮らしの中にあった。 私たちの混ぜるエルダーの祖国は、そこから遠くない。 窓辺にアオモジの蕾が開く。 やわらかな日差しに守られた花を愛でるひとときさえ、 叶わない人たちがいる。 花の女神に会えるのなら、杖をひと振りお願いしたい。 無垢の春が戻るよう。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »