一日ずつ 2020年04月01日 掲載 春の雪は、咲きかけた蕾たちを全て覆ってしまった。 次の日、雪をとりのぞく。 「私たちは大丈夫よ」と、薄紫の花は言う。 「良かった。強いのね」。 ここの春は、冷たい雪と強い風を運び、 柔らかな光の贈り物も忘れない。 いつものように瞳を輝かせ、今日を大切に。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »