焔を高く


“Monarda didyma” というハーブを探して。
辿りついたのは、村の農業試験場。
40年前のこと。

故郷からかけられた紅茶の関税に抗議して、
移民たちが選んだ野のお茶のひとつは、先住民族オスウェゴの草。
真っ赤に燃える花は、当時の米国の心意気。
「タイマツバナ」は、今、林の中で高く生き生きと咲く。

萩尾エリ子 / simples