朝露の記憶と 2018年12月01日 掲載 聖母マリア様のマント・西洋羽衣草と、 母の庭の薔薇をふわりと混ぜて。 乳香と没薬の粒を少し。 数えるほどしか作れない百里香。 かつて、ひと滴の露を抱いた葉と花びらはゆっくりと乾き、 今は香りの中で微睡む。 窓からの光に花びらが透ける。 初雪はまだ。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »