夏の庭で 2018年09月01日 掲載 キアゲハの幼虫が、アンジェリカの葉の上で日に日に大きくなった。 男の子がその一匹を持って帰って育てた。 蝶の羽化も驚きだったけれど、ほんとうはカブトムシが欲しい。 彼の父さんは、虫は買うのではなく自分で見つけるんだという。 空に放つ日、隣のバレリアンの葉陰に、大きなカブトムシがいた。 彼は4才のわらしべ長者。 新しく作った庭の初めての物語。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »