草の鼓動 2014年08月01日 掲載 真夏の庭に赤々と花が咲く。 モナルダ、ベルガモット、ビーバーム、オスウェゴティ、タイマツバナ、いくつもの名を持つハーブ。 花のお茶にレモンを浮かべれば、澄んだ赤が生まれる。 その草はかつてネイティブ・アメリカンのオスウェゴ族がお茶として飲んだ。 時の彼方の部族のように、私たちもこのお茶を飲み干す。 遠くで雷が鳴る。風が吹き、草がさわさわと波うつ。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »