「すぎな」は尻尾で子供達の相手をし、お客様に可愛いと撫でられ、庭を楽しみ、遠出の散歩に出かけ、時には狩りもした。
道路に寝そべれば、通る車は親切によけてくれるけれど、いつもそうはいかないと、私たちを心配させた。
すぎなが愛らしい伴侶「よもぎ」と過ごしたのは、僅か一年と少し。
以後、娘の「わさび」と暮らす。
9月21日、バニラグラスとヨモギに囲まれて、15年の生涯を終えた。
大好きな玄関の椅子に、もう彼はすわることがない。
最後までショップ猫、現役。
猫と「仕事」をする喜びを、私たちに与えてくれた。
すぎなを好きだった方々、有り難うございました。
そして、少々気難し屋のオバサン猫、わさびを見守っていただけたら幸いです。
萩尾エリ子 / simples