緑の気配 2013年07月01日 掲載 夏至の日は、札幌での講演会。 クリニックのセミナールームを香草で一杯にした。 これが私の最初の「言葉」。伝えたいこと。 病院という場は、植物から離れていった。 もう一度、緑に包まれて、ここちよく息をしよう。 だから、私はいつも薬草の香りを育てる。手渡す。 これは私の原点。 満月の夜、友たちと散歩をした。 咲きはじめたリンデンバームの花々が薫った。 戻った蓼科の庭は、雨に洗われて静寂と芳香に溢れていた。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »