麗しくあれ 2010年01月01日 掲載 雪はさらさらと静かに積もり、薄い肌掛けのように軽い。 幾重にも厚さを変えて、天の布団は舞い降りる。 立ち枯れた草の下、土は春の夢を見、 私もまた、菫や水仙に出会うこと、 この雪が夏をも潤すことを思う。 新たなる年、天の配分が穏やかで、麗しきよう。 つつがなき暮らしに心して。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »