花の輪は巡る 2009年11月01日 掲載 緑の葉に包まれて、美しいレイが届いた。 送り主は、別れの日に私の作った花の輪をつけ、フラを舞った。 6月の病院の庭、草の上、光と共に踊ってくれた。 「私に足りないものは作物を育てること」と、ここを去り、 彼女は農家で働きながらフラを続けた。 もう足りないものなどない。これは貴女の、自らに贈る祝福のしるし。 花は巡り、秋ははらはらと錦を散らす。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »