光差して 2009年09月01日 掲載 その場所は散歩のたびに通った。 見知らぬ木の花が香り、茨が行く手を閉ざしていた。 その一部は店の駐車場となる。 木々を残し、光と風を入れた。 野の花たちは息を吹き返し、大きな樅の木はのびのびと空へ向かう。 そして、埋もれていた井戸が生きかえった。 慎ましく優しい人の手で、もう一度命を得ること。 私たちの願う仕事、テーマです。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »