風が通る 2009年06月01日 掲載 店内の角に、机と棚を作った。 その棚板は、今はない町の小さな本屋さんの本棚のもの。 長男は高校生になると、手もとに届くのは遅くても、律儀に本を注文した。 次男は幼い頃、必ずといっていいほどトイレを借りた。 そこのお嬢さんはお母さんになって、ハーブや精油を大切に使ってくれる。 窓を開ければ、青い真新しい風が通る。 ここで暮らす幸せが渡ってゆく。 萩尾エリ子 / simples « 新しい記事 | 古い記事 »