Chapter

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終章のわからない、物語の途中。
決して知に頼りすぎることなく、書き記すは、身体の全てを使った言葉。

玻璃からこぼれた虹は、場所を変え、漂い、
空気へと、瞳へと、柔らかな力となって浸みこみます。

冬の光の中、次のページのための小さな筆をとりはじめましょうか。

萩尾エリ子 / simples