12月の大雪は、大きな枝を折り、たわめ、昨夜のうちに降った雪は、枝々にまた積もりました。
光の薄い乳白色の朝の中、‘白’をまとった木々は、美しく柔らかです。
昇りゆく輝く朝日ではなく、うっすらと静かに光が増してゆきます。
写真の花かごは、諏訪中央病院のグリーンボランティアの方々の心からの贈りものでした。初冬の、とりわけ花の少ない時期でしたから、おひとりおひとりの花束が光となって、胸にしみました。
ハーバルノートはシンプルで暖かな場所でありたいと願ってきましたが、 逆にどれだけ多くの方に支えられ、暖めていただいたことでしょう。
限りなく優しい新年の朝です。
新しい雪の道を歩きます。
すでに小さな生きものたちの足あとがありました。
私たちは、白い大地を、緑の大地を、四季を、丁寧に歩いてまいります。
本年もどうぞよろしくお願いします。
萩尾エリ子 / simples