10月の光が、小さなパッチワークガーデンに降りそそぎます。
大きな大きなガーデンを解体してから2年目の秋がきました。
このパッチワークは、売れ残った苗や、ポットの中で弱ってしまった苗たちの安住の地です。
ウィスキーの樽に播いた種たちも大きく育ちました。
草たちはいつも凛々しくて、優しい。
この小さな「庭」に、私たちは元気をもらいました。
10月の光はまだ暖かいけれど、月光の夜はずっと冷えてきます。
健やかに、心から健やかに、それぞれの生命を全うしてと願います。
萩尾エリ子 / simples